会長の時間
先週はひまわりテレビの藤木さんにお越しいただき卓話を頂きました。改めて情報の種類・精度・速さといったことを勉強させられたと思います。
情報の大切さといえば、いち早く情報を得、それを活用して財を成したお話です。
アメリカの富豪と言ったらロックフェラー、ヨーロッパと言ったらロスチャイルドを思い浮かべる人が多いことでしょう。
ナポレオンがエルバ島へ島流しとなり、そこから脱出。ナポレオンを慕う兵士たちと共に新フランス軍を結成。ウェリントン率いるイギリス軍と同盟軍の1815年ワーテルローの決戦の火蓋を落としました。一進一退の末、当初不利と予想されていたウェリントン軍がじわりじわりと戦況を支配してきます。優勢がはっきりした時刻、ロスチャイルド家の船がドーバー海峡を渡り、ロスチャイルド家の三男ネイサン=ロスチャイルドに戦況を伝えました。
ネイサンは直ちにロンドンの証券会社へ足を運び、大ばくちを打ちました。ありったけのイギリスの国債を売りに出したのです。
不利を予想されていたイギリス軍でしたので人々もイギリス軍不利と察し、ネイサンの後を追って国債を売り始め市場は大混乱、英国国債は大暴落をしました。
それを確認したネイサンは暴落した国債を一転買いあさり一瞬のうちに巨万の富をえたのでした。
ワーテルローでの勝利がイギリスに届いたのはその後であったといわれています。
電報もなかった時代ですので、ドーバー海峡に高速船で控えていた、伝書鳩を使ったなどの噂がありますが200年前から情報の大切さを重要視してたロスチャイルド家のすご技と言わざるをえません。
以上会長の時間でした。
・米山奨学生 ハ・ティ・ヒエンさん
卓話
米山奨学生 ハ・ティ・ヒエン さん