5月16日例会 新入会員卓話


会長の時間

 今日はとても硬い話です。石の話ではありません。

 「ロータリーの友」の中に毎回載っている「ロータリーの目的」についてです。

 「ロータリーの目的は意義ある事業の基礎として奉仕の理念を奨励し、これを育む事にある」と書いてあります。……皆様理解できますか? 私はこの文章だけでは良く解りません。……もう少し解り易く言うと「ロータリーとは企業の根底に奉仕を置くべし、理想を提唱する事を目的とするクラブ活動の事を言う」とありますが……まだ良く解りません。

もっと解り易く言うと、企業の理念は色々あると思いますが……企業の目的は利潤の追求です!利益を上げてこそ奉仕が出来るという事ではないでしょうか?……しかし儲け方にも色々あります。……例えば1万円で仕入れたものを100万円で売ればこれは儲けではなく暴利ですね!……昔“ある人”がイミテーションダイヤモンドを売っていました。イミテーションと言っても本物ソックリでよほどのプロでないと見分けがつきません!……その売り方は奇抜なものでシズル商法と言います。シズルとはおいしいものにワクワクするという意味です。……その売り方は、クラブやスナックやセレブの集まりのママさん達に1週間だけ、1カラット以上のイミテーションダイヤ(本物なら300万以上)の指輪を貸します。……するとその店に来たお客様や友達がすごいダイヤをハメているのを羨ましがります。……そしてその1週間から10日後に必ず引き取りに行くのです。……ここが一番大事な所です。昨日迄ハメていた指輪がなくなると周りの人も不審に思うし、自分のプライドも許さないし寂しくなるのです。……すると電話が掛かって来て……どうしてもこの前のダイヤの指輪が欲しいとなるのです。……良く売れます。……しかし……何かスッキリしない儲け方だった為、長続きはしなかったそうです!

※ 商売人(会社)は商品を売って幸せになりますが、顧客もその商品を買って幸せにならなければなりません。……又、商品と金銭の交換だけではなく目に見えない「満足と感謝」の交換が行われます。……そして商人(会社)が長年に亘ってこの営業を続ける事によって安定した儲けが入ってくるし、地域社会にも「信用」というものを築くことが出来ます。……それが……ひいては職業奉仕から社会奉仕へと繋がっていくのではないかと思います。……私はこれが「ロータリーの目的」の解釈ではなかろうかと思いますが……皆さんはどうでしょうか?

・米山奨学生  ハ・ティ・ヒエンさん


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