3月7日例会


会長の時間

 先週大谷選手の両親が立てた一つの誓いは何かという所で終わっていました。それは「子供の前では絶対に夫婦喧嘩はしない事」だったのです。親が喧嘩をすれば居心地が悪くなり、子供は顔色を窺うようになります。両親は子供達が何でも話せる雰囲気を作るよう心がけていたそうです。おかげで、大谷選手は反抗期もなく、なんと中学2年生迄お父さんとお風呂に入っていたとの事です。

 他にも超一流になったアスリートの親にも意外な共通点があります。それは子供達がやりたいと言った事に対し、余計な口出しはしない!この原則を突き詰めたのが史上初20代で8冠、将棋の藤井聡太の家庭です。藤井君が将棋に出逢ったのは5歳の時……祖父(おじいちゃん)がスタディ将棋を買ってきたところ、寝食忘れて熱中したそうです。……藤井君の両親は息子が何かに集中している時は決して止めないよう、又、声もかけないよう心がけていたとの事です。中学に上がると藤井君が熱中したのは、大好きな地理で、山や川の名前ばかり覚えていたそうです。……両親も主要教科の数学や英語をやりなさいとは一言も言わなかった!

 こうした好きな事を妨げない両親の姿勢が藤井君の将棋に対する人並外れた研究心と集中力を養う事になったのです。

 「子供を育てる」とか「人を育てる」とかは、何か奥が深いものを感じますネ。

 日本初のロータリークラブ、東京ロータリークラブの初代会長、米山梅吉さんによれば、ロータリーの例会は「人生の道場である」つまり、「人を育てる場である」と言われます。例会に出席する事により異業種の人達とも交流ができ、それによって親睦も深まり、ひいては(心を磨く)自己研鑽にも繋がるのではないでしょうか!

 私も子供の頃、親や先生から「勉強しろ」と言われた事がありませんでした。それをまともに受け入れ、勉強しませんでした。……その結果が今の自分です。……今更言ってもしょうがありませんが……少し後悔しています。

 今迄は、自分がやらなければならない事ばかりに追われてきたような気がします。これからは自分のやりたい事をやっていければと思います。……命は一つ人生は1回、後にも先にも今しかありません。……皆さん、ロータリーの今を楽しもうではありませんか!

・ゲスト 長崎税関総務部次長 水野 利広様

・米山奨学生 ハ・ティ・ヒエンさん


卓話

長崎税関総務部次長 水野 利広 様