1月25日例会


会長の時間

 1月は職業奉仕月間という事で、自分の職業を通して社会に大きな貢献をした身近な人の話をします。

 森山町図書館から下流(国道方面)へ500m程行った所に「多助橋」という名前の橋があります。ほとんどの人は知らないと思いますが、私達が小さい頃は多助ぼっさんが作った橋だと、いつも聞かされていました。その名は「土橋貞恵翁」です。

 諫早市長田町に生まれ、医学を学び、32歳の時、森山町杉谷で医院を開業し……その利益で橋や溜め池、道路の改修工事、そして貧しい人の救済にも、私財を投げ打って世の中に貢献した人です。……1865年、90歳で亡くなっています。

 現在、諫早市役所前の駐車場の所に頌徳碑があります。又、銅で作った胸像も森山町の県の保健センターの玄関にあります。私も胸像の台座製作に携わった事は大変名誉な事と思っております。

 その他にも土橋貞恵翁は、半造橋、東本町の田代橋、長田町段堂橋、さらに商工会館横のくじら橋も手がけておられます。

 多助ぼっさん(土橋貞恵翁)には、面白いエピソードが3つあります。

 その1 お金を盗みに来た泥棒にお金を恵んであげた

 その2 金持ちになる秘訣は、ただ働いて倹約する事である

 その3 働け、働け、働くと食べ物はどんな物でも旨いものだ

 そして最後に、恥欠くな、事欠くな、義理欠くなと言っておられます。

 流石に知る人ぞ知る倹約家ですネ……ついでに「ケチ」と「倹約家」の違いは何だと思いますか……それは、目的をもって節約し状況に応じて正しくお金を使える人を「倹約家」と言い……何でもかんでも、お金を出し惜しみする人を「ケチ」と言うそうです。人生《金》ではないと言うけど金が要りますネ。

 私達ロータリアンも、土橋貞恵翁とまではいかなくても、少しでも職業奉仕から社会奉仕へと繋がる様努力出来たらと思います。

・米山奨学生  ハ・ティ・ヒエンさん


新入会員卓話 会員 宮﨑 彰宣 君