9月7日例会


会長の時間

〈石橋と石の文化について〉

 ヨーロッパは石の文化、日本は木の文化と言われるように、ヨーロッパは古くから石橋や石の建物が沢山あります。特にイタリアは石橋も多く、建物の外観は大理石で造られ、街そのものが観光名所となっています……又、イタリアの教会を見ると、とてつもない大理石が使われており、ミラノ大聖堂などは高さ108m、長さ158m、幅92mあり、完成まで500年もかかって造られた教会です。耐用年数も2000年とも言われ、建物の価値も計り知れません!

 日本に石橋が入って来たのは、ヨーロッパの石橋が造られてから2000年も後のようです。では、……日本の最古の石橋はどこでしょう。……結論から言えば長崎の眼鏡橋です。……この前確認の為眼鏡橋へ行ったところ、見知らぬ外国人の女性に声をかけられ、写真を撮ってくれと言われ、OKと言って撮ってやりましたが、その女性があまりに馴れ馴れしく話しかけてくるのでもしかしたら私を同郷とでも思っているのではと思い、貴女はどこから来たのか?と聞いたら“ベトナム”と答えました。私も何とも言い様がありませんが、その中の1人はものすごい美人でした!

 話は元に戻りますが、長崎の眼鏡橋は、1634年今から390年前、興福寺の二代目住職黙子如定(もくすにょうじょう)という人が、中島川が氾濫するたびに橋が流されるのを見かねて中国から石工を呼び建造されたものとされています。長さ22m、幅3.7m、高さ5.46m、石材は安山岩できれいな半円を描く2連式アーチ橋です!……中島川の川面に映った影が眼鏡に見える事から眼鏡橋と言われるようになりました。……石の種類はどこにも書いてありませんが私が見る限り……寺町の石垣に使われた風頭石だと思います。

 今では、東京の日本橋、岩国の錦帯橋と共に日本の三橋と言われ、国の重要文化財となっています。あまり知られておりませんが長崎の眼鏡橋が、なんと皇居二重橋のモデルでもあったそうです。

 長崎の歴史は古く、まだまだ色々な発見があるようなので、追い追い話をしたいと思います。


・ゲスト 国際ロータリー第2740地区国際青少年交換留学生 帰国学生 鬼塚 夏星さん

・米山奨学生 ハ・ティ・ヒエンさん


卓話

国際ロータリー第2740地区国際青少年交換留学生

帰国学生 鬼塚 夏星 さん

台湾での11カ月間の留学生活の報告をして頂きました。