1月20日例会


卓 話

「特殊詐欺の現状と防止対策」

諫早警察署生活安全課

巡査部長 山﨑 智晶 様

 

 諫早警察署生活安全課の山﨑と申します。今回、特殊詐欺の現状と被害防止対策ということでお話させていただきます。

 去年1年間を見てみると、諫早市内の被害がものすごく発生し、被害金額も多くなっております。諫早市内が狙われているんじゃないかと思うほどです。

 本日は、他人事ではないという意識を皆さんにわかってもらえる様に、この様な形で話をさせていただきます。今回はパネルを持ってきてますので、これを見ながら説明していきたいと思います。

長崎県内の特殊詐欺の発生状況

・令和元年  36件  被害額 2憶584万円

・令和2年  38件   〃  1億1,225万円

・令和3年  97件  被害額 2億7,000万円

諫早市内の特殊詐欺の発生状況

 令和3年  16件  被害額 1億6,500万円

 

県内の66%の被害が昨年は諫早市内で起こりました。昨年報道でもありましたが、1人の被害者の方が1億円以上の被害に遭いました。5~6回にわたって被害に遭い、発覚し気付いた時には1億円以上になっていました。

 最近多いのは公的機関を名乗っている手口です。諫早市役所の職員を名乗って医療費の還付金があると言い、その時の決まり文句が「先日封書を送りましたが手続きがまだの様ですが、本日が申し込みの締切になってます。還付を受けたいならATMに行って自分の言うとおりに順番にボタンを押して」と誘導し自分の所に振り込ませる手口です。

 

自分はだまされないが一番危ない

 高齢者の方で被害に遭われた方の殆どが自分は大丈夫と思っていたと話されてます。高齢者の方がATMで電話しながら何かおかしいと思ったら、私たちも声掛けすることも大事です。

 サポート詐欺・インターネットでの被害も増えてます。滞納金が発生してます。支払わないと裁判になるとか、取り立てに行くとか不安を煽り、カスタマーセンターへ電話させて、コンビニで買える電子マネーカードを買わせて番号を聞き出します。この方法だと証拠を残さずお金を騙し取れます。

 身に覚えのない請求は無視して大丈夫です。心配ならば周りの誰か又は警察に相談して下さい。